Vast Data、AlphabetとNvidiaの資金調達交渉で300億ドル評価額に迫る

Techcrunch

AIストレージプラットフォームのVast Dataは、Alphabetのベンチャーキャピタル部門CapitalGおよび既存投資家Nvidiaと、新たな資金調達ラウンドを確保するために高度な協議を進めていると報じられています。このラウンドにより、ニューヨークに拠点を置くこのスタートアップの評価額は最大300億ドルに達する可能性があります。この潜在的な評価額は、2023年の前回の評価額91億ドルから大幅な増加となります。

ロイター通信によると、関係者2人の情報源を引用して、この資金調達ラウンドは数週間以内に最終決定される可能性があります。この動きは、先月TechCrunchがVast Dataが250億ドルの評価額で資金を求めていると報じたことに続くものです。もし確定すれば、300億ドルの評価額はVast Dataを世界の最も価値ある非公開テクノロジー企業の一つに位置づけることになります。

Vast Dataは、AIデータセンター内の効率を高めるために設計されたストレージ技術の開発に特化しています。世界のAIブームが激化し、堅牢でスケーラブルなインフラに対する前例のない需要が生まれる中、同社のソリューションはますます重要になっています。米国を含む各国政府がデータセンターの大規模な構築を積極的に支援しているため、Vast DataのようなAIインフラストラクチャのスタートアップは、投資の主要な焦点となっています。

同社はこれまでに総額3億8000万ドルを調達しています。CEOのRenen Hallakは、Vast Dataがフリーキャッシュフロープラスであると述べており、強固な財務状況を示しています。その成長をさらに裏付けるように、情報源がロイターに語ったところによると、Vast Dataは2025年1月までに2億ドルの年間経常収益(ARR)を達成し、来年にはその数字を6億ドルに増やすという野心的な予測を立てています。この急速な収益成長と、AIインフラ市場における戦略的な位置付けが、評価額高騰の議論の主要な推進要因となっているようです。